「サウナシュランに選ばれた関西のサウナって、どこ?」——結論から言うと、京阪神で選出されたのは大阪サウナDESSEと神戸サウナ&スパの2施設だけです。全国12,000施設以上から毎年11施設しか選ばれない賞で、関西は8年間でわずか4施設。それだけに、選ばれた施設の実力は本物でした。
この記事では、実際に足を運んだ2施設のレビューに加えて、サウナシュランの仕組みや、関西からの選出が少ない理由まで正直に解説します。
【結論】関西でサウナシュランに選ばれたサウナ
2018年の開始から2025年までの8年間で、関西から選ばれたのは次の4施設です。
| 年 | 施設名 | エリア | 順位 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 大阪サウナDESSE | 大阪・心斎橋 | 第4位 |
| 2023 | NUKA TO YUGE ぬかとゆげ | 京都・京丹後市 | 第10位 |
| 2022 | 神戸サウナ&スパ | 兵庫・三宮 | 第6位 |
| 2020 | ume, sauna | 奈良・山辺郡 | 第10位 |
このうち当ブログが対象としている大阪・京都・兵庫、いわゆる京阪神エリアの施設は大阪サウナDESSEと神戸サウナ&スパの2施設です。どちらも実際に訪問しているので、この記事ではこの2施設を詳しく紹介します。
なお2018年・2019年・2021年・2025年は、関西からの選出がありませんでした。
そもそもサウナシュランとは?
サウナシュラン(SAUNACHELIN)は、「今行くべき全国のサウナ施設11選」を毎年発表する日本のサウナランキングです。「サウナ」と「ミシュラン」を掛け合わせた造語で、2018年にスタートしました。
主催はサウナブランドのTTNE。発表は毎年11月11日の11時11分で、この日は「ととのえの日」と呼ばれています。全国12,000施設以上といわれるサウナの中から、各業界の「プロサウナー」が審査委員となって11施設を選び出します。
審査される8つの観点
公式が公表している評価軸は次の8項目です。
- 水風呂
- 外気浴スペース
- ホスピタリティ
- 男女の有無
- 料金設定
- 清潔性
- エンタテイメント性
- 革新性
単に設備が豪華なだけでは選ばれません。「既存の枠に捉われない新しい試みによって、サウナの新たな価値を導き出したか」が問われるため、新規オープン施設だけでなく、リニューアルやリノベーションで生まれ変わった施設も対象になります。
ミシュランとの決定的な違い|毎年メンバーが入れ替わる
名前は似ていますが、ミシュランガイドの星とは仕組みが違います。サウナシュランは累積ではなく、毎年11施設が選び直されます。
つまり「サウナシュラン受賞施設」という肩書きは、正確には「◯◯年のサウナシュラン選出施設」ということです。DESSEが2024年、神戸サウナ&スパが2022年と、年号とセットで語られるのはこのためです。翌年に外れることも珍しくありません。
大阪サウナDESSE|2024年 第4位
心斎橋筋商店街のビル4階、200坪超のフロアに8つのサウナと4つの水風呂を詰め込んだ都市型サウナです。2023年4月のオープンから1年半で、2024年に第4位として初受賞を果たしました。
川・蔵・庭・森・茶室・はなれ・水面、そして貸切サウナ「結び」と、8室すべてコンセプトが違います。なかでも話題なのがサウナ室の中に水風呂がある「川サウナ」。熱されたあとそのまま水風呂へ飛び込み、水中で壁をくぐって外に出るという構造で、他では体験できません。
公式の選出理由でも、サウナ室6部屋のリニューアルによるレベルアップと、名物のカレーおでんなどのサ飯、オリジナルグッズ、アウフグースやウィスキングのイベントまで含めた総合力が評価されていました。ドア1枚で男湯・女湯に区切れる可変システムにより、男性専用日・男女デー・レディースデーを柔軟に切り替えられる点も高評価の理由です。
料金はショート1時間1,900円、2時間コース2,900円、フリーコース3,900円、ナイト3時間3,900円。1時間1,900円から試せるので、シングル水風呂やコンセプトサウナを気軽に体験したい方にも向いています。
実際に訪れた詳しいレビューはこちらにまとめています。

神戸サウナ&スパ|2022年 第6位
三宮にある、公式に「日本サウナ界のレジェンド」と評された老舗です。2022年に第6位で選出されました。
最大の武器は11.7℃の本物のチラー水風呂。関西でこの温度帯を常時キープしている施設はほとんどなく、シングルに近い冷たさを求めるサウナーが全国から集まります。自家源泉の「神乃湯温泉」や露天風呂を備え、214室のカプセルホテルも併設した男性専用施設です(同じビルの3階に女性フロアがあります)。
選出の決め手になったのは、「フィンランドの湖畔に佇む静かなサウナ小屋」をコンセプトにしたフィンランドサウナのリニューアルでした。公式の講評でも「その素晴らしい質感は、もはや王者の貫禄すら漂う」と表現されています。30分ごとのロウリュなど、ホスピタリティ面の評価も高い施設です。
料金はフリータイムが平日3,100円・土日祝3,500円、1時間までのリフレッシュコースが平日2,000円・土日祝2,200円です。

関西からの選出が少ないのはなぜか
8年間で選ばれた枠は合計88(11施設×8年)。そのうち関西は4施設で、全体のわずか4.5%にとどまります。2018年・2019年・2021年・2025年はゼロでした。
選出リストを眺めていて感じるのは、審査軸のうち「革新性」と「エンタテイメント性」の比重が大きいということです。新設のプライベートサウナ、リゾート施設、建築家が手がけたコンセプトサウナなどが上位に並びます。
一方で関西のサウナ文化は、地元に根づいた銭湯サウナと、24時間営業の老舗サウナが土台になっています。550〜800円で源泉かけ流しと本格サウナに入れる銭湯が街のあちこちにあるのは全国的に見ても恵まれた環境ですが、「革新性」という物差しでは評価されにくいのが実情でしょう。長く愛されてきたことと、新しさで驚かせることは、別の価値だからです。
ただ、選ばれた4施設のうち3施設が2022年以降に集中しています。DESSEのような都市型サウナが増えてきた今、関西の存在感はこれから高まっていくはずです。
選ばれてはいないが、京阪神で実力十分の4施設
サウナシュランは毎年11施設という狭き門です。選ばれていないからといって実力がないわけではありません。ここでは、実際に通ってみて「選ばれていてもおかしくない」と感じた京阪神の4施設を紹介します。
うめきた温泉 蓮|大阪駅直結・36名収容のWロウリュ
2024年開業のグラングリーン大阪内にある、大阪駅直結の温浴施設です。36名収容のサウナでオートロウリュとセルフロウリュの両方が楽しめるWロウリュが看板で、天然温泉も引いています。新しさ・立地・スペックのどれを取っても、サウナシュランの審査軸と相性が良い施設です。料金は平日2,900円(税込3,190円)から。

ニュージャパン梅田|24時間営業・5種サウナ×水風呂6種
ドラマ『サ道』のロケ地としても知られる梅田の聖地です。5種類のサウナと6種類の水風呂を備え、最も冷たいものは12.8℃。24時間営業で、深夜でも早朝でもととのえます。スペックだけを見れば全国トップクラスですが、老舗ゆえに「革新性」では評価されにくいという、まさに関西的な立ち位置の施設です。フリースパは平日2,700円・土日祝3,000円。

大東洋|2026年リニューアルでウィスクサウナが新設
梅田の老舗ガチサウナが、2026年4月に大規模リニューアルを実施しました。3種のサウナに加えてウィスクサウナが新設され、水風呂も4種類に。「リニューアルによる進化」はサウナシュランが明確に評価する軸なので、今後の選出候補として最も期待できる1軒だと感じています。料金は平日2,500円・土日祝2,900円。

スパワールド世界の大温泉|140名収容のサウナシアター
新世界のランドマーク的な大型施設です。2025年のリニューアルで収容140名のサウナシアターが誕生しました。これだけの規模でアウフグースを行える施設は全国的にも希少で、「エンタテイメント性」という審査軸では屈指の存在です。

京阪神のサウナをもっと広く探したい方は、エリア別のまとめ記事もあわせてご覧ください。


よくある質問(FAQ)
まとめ
京阪神でサウナシュランに選ばれたのは、大阪サウナDESSE(2024年 第4位)と神戸サウナ&スパ(2022年 第6位)の2施設です。8年間で88枠のうち関西はわずか4施設という狭き門を通過した、実力の証明された施設と言えます。
DESSEは8室のコンセプトサウナと川サウナという圧倒的な独自性、神戸サウナ&スパは11.7℃の水風呂とフィンランドサウナの質感。方向性はまったく違いますが、どちらも一度は体験しておく価値があります。
そして関西には、選ばれていなくても実力十分の施設がまだまだあります。うめきた温泉 蓮、ニュージャパン梅田、大東洋、スパワールド——どれも全国に出しても引けを取りません。次回の発表は2026年11月11日。関西から新たな選出があるか、楽しみに待ちたいと思います。
